ドキッ!二人っきり♂の検討会!

真偽の程は定かではありませんが、今まで何万何十万という棋譜があっても全く同じ棋譜はただの一つも無いと言われています。

特に中盤なんかは限りなく選択肢があるように思います(私は悪い手から思いつくようですがw)が、序盤でもカカリの方向やハサミの方向一つで碁は全く変わってしまうんだなぁと、先日の碁会でも思いました(^◇^)

Y君と打った碁の序盤の1シーン 

互先でおいらの白番、黒は三連星で白は二連星、右下がひと段落ついて白は模様牽制の為上辺星に打ち、黒左上カカリからの二間高バサミに三々に入り、、、

 

白は28の方からオサエ

後から振り返るとこの一手でオサエる方向を間違えた感じがして中盤かなり劣勢に立たされてしまいました・・・>_<

という反省をどとうの師匠格・黎夢(れいむ)さん(東洋九段・幽玄八段・筋肉番長)に言ったところ、れいむさんが色々と参考図を作ってくれました

以降検討録(※注 多少の脚色あり)

1図

黎夢「実は1図白1に石があるところに黒2とカカリを打たれたこの場面(2図)で、ハサミを打つ時は注意が必要なんです。」

どとう「そうなんですか?!」

2図  

黎夢「1図のように3の3へ入ってハサミのほうからオサえると白1の石が不自然な場所にいるわけです。」

3図 

黎夢「かといって実戦の方から抑えて仮に3図のようになると定石後に黒22にまわられます。(3図)」

どとう「なにやら見たことのない定石」

黎夢「あら(笑)」

黎夢「どちらにしても先手で黒22にまわられるとせっかく上辺を模様にしてもスケールが狭いですよね。」

黎夢「よってここまでを想定して、」

4図  

黎夢「白26とカカリを打たないとハサミにくいです。(4図)」

どとう「手抜き!」

5図  

黎夢「黒が受けてくれたらハサむ(5図)」

黎夢「僕は上辺を模様にするのは好まないですが、ハサミを打つならこうなるのは、必然的ではあります。」

どとう「なるほど〜」

6図  

黎夢「これは無難な図です。(6図)」

どとう「たしかにʕ•͡ω•ʔ」

7図

黎夢「右上カカリに手を抜かれて左上を打たれてもこんな感じになるので(7図)僕はわりと白好きですけど。」

どとう「ふむふむ」

黎夢「定石を打つ時に図がスラスラ浮かべば、それなりに構想がしやすいですね。」

どとう「そこまで考えられるようになりたみ:;(∩´﹏`∩);:」

8図  

黎夢「この図(8図)は頻繁に出るのでもはや構想というより知識に近いです(笑)」

どとう「なるほど〜」

どとう「24は模様牽制で打ったんですがこれは問題ないですか?ʕ•͡ω•ʔ」

黎夢「一番良さそうな手です。例えば・・・」

9図    

黎夢「この図(9図)が不満であれば」

10図  

黎夢「ズラそうかな〜とか(10図)」

11図  

黎夢「こっちのほうが良い形かなとか。(11図)」

どとう「ふむふむ」

12図  

黎夢「色々工夫すると楽しいですが」

どとう「いろんな図があるんだなぁ〜」

13図 

黎夢「嫌な図(13図)もチラホラ出てくるわけです(笑)」

どとう「うわあああああああ」

黎夢「相手がいるので、そこまでうまくいかんですw」

どとう「なるほど〜、黎夢さんありがとうございました!勉強になりました!」

黎夢「よかよか、よかきんぽこ(^ν^)!」

どとう「・・・」

〜〜完〜〜
この後も色々話していましたが、これらたくさんの図が即座に出てくる大局観と豊富で柔軟な構想力、おいらも黎夢さんに憧れると同時に見習っていきたいと思います( ^ω^ )!


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