入門講座_星の定石選択①

こんばんは、ぴこちゅらです。

豊橋囲碁同好会のみなさま、並びにこれから囲碁を1目でも強くなりたい

という方のために、入門の講座を企画してみました。

 

まずは、布石からです。

序盤で有利になってしまえば

花の中盤戦も、後半の地味ながら味の有るヨセも

余裕を持って進めることが出来るからです。

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<テーマ図1>4子局

白1とカカられました。

さて黒からの応手は何通りくらい有るのでしょうか。

答えは「a」~「g」の7通りです。

7パターンも定石を覚えなきゃいけないのか・・・

って思うと少し憂鬱ですが、考え方を変えると

星の定石は、たった7つ覚えれば良いのです。

ただ、闇雲に覚えるのでは無く、目的別に理解して覚えることが大切なのは

言うまでもありません。

 

まずは、なんとなく打っているところから、目的に合わせた定石選択。という段階にステップアップしてみましょう。

 

まず、この場面で 一番ふさわしく無いのは「e」のコスミツケです。

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<「e」コスミツケ(黒悪い)>

白に2立3析の好形を与えるからです。

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<黒ハサミが有るときのコスミツケ(黒良し)>

すでに、黒「△」の位置に味方が居るような場合には

白は一間しか開く余裕が無く、開き幅が狭いのでらこれならば黒良しです。

「e」のコスミツケの目的は、相手の根拠を奪うことで有り

簡単に治まってしまうような場合には、相手を強くするだけの

利敵行為になってしまうのです。

 

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<黒「d」ツケノビ定石>6子以上の置き碁では早期に形が決まるので有効

 

黒1とツケて、お互いに形を決めてしまうのがツケノビ定石です。

実はこれ、難解定石で変化が多く、とても難しいのでオススメしません。

 

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<変化・出切り(難解)>

すぐに、白6に黒7、白8となっても対抗出来る方は使っても良いですが

これでわけが分からない方は、安易に使うのは止めておきましょう。

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<「c」・「f」模様の拡大>

次に「c」の中央へのコスミと「f」の一間バサミですが

これは2つとも同じ目的で上辺の模様の拡大が狙いになります。

例ば、黒「△」の位置に既に黒が有るような場合には

より上辺を効果的に模様化することが出来ます。

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<黒、上辺の模様化失敗の図>

ただし、上辺に黒△が無いと、このように模様化しても白に

飛びこまれてしまい、さっぱりです。

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<3間バサミの目的は右辺重視>

同じはさみでも「g」の3間バサミは、一間バサミとは目的が

全く異なります。

一間バサミが上辺の模様拡大なのに対して、3間バサミは

右辺重視の手です。

図は、両バサミされたあとの1つの例ですが、右辺の模様化に成功しました。

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<一間受けは上辺への開きとセット>

さて、残りは「a」の一間受けと「b」のコゲイマ受けですが

まず、一間受けの目的は「上辺重視です」

気をつけなければいけないのは

次に黒3(または「A」・「B」でも良い。)と開けることが条件になります。

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<黒、地に足付かず>

つまり、上辺への開きを省くと、白4のハサミが強烈で

黒はスソがガラガラなので地に足がついておらず不安定になってしまいました。

 

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<コゲイマシマリで3の開きは黒悪い>

逆に「b」のコゲイマシマリは、「上辺を重視しないときの打ち方です」

上辺を重視しないとは、どういうことでしょうか。

例えば同じように黒3「或いは「A」「B」」と今度は開くのは

黒良くないのです。同じ開くなら、黒1は高い4線にあったほうが良い理屈です。

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コゲイマジマリの場合には、白4とつめられても

黒5と打って何ってことはありません。

 

それでは、全部で3問、問題を出します。解答は次回、発表します。

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<1問目>黒番です。どの定石選択がふさわしいでしょうか。

既に右辺に黒△が打って有るので・・・・

 

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<2問目>黒番です、今度は上辺に黒△が既に打って有ります。白のカカリには

黒どう打つのが良いでしょうか。

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<3問目>今度は周りの辺に石が何も置いてありません。

適切な黒の応手は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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