入門講座_星の定石選択②

こんばんは、ぴこちゅらです。

おかげさまで好評みたいでしたので早々に第2回目を書くことにしました。

1回目の話、難しかったでしょうか。

みなさんからコメント頂きましたので少し紹介しておきます。

 

MIさん「1手の意味が良くわかりました」

そうですね打つ一手一手の意味、これを考えて打っていただけると

いろんな場面で役立ち、上達への近道になるのでは無いかと。

 

まりもさん「自分は、定石布石が相変わらず級位者クラスのままだと再確認して死にたくなった。」

死なないでください(苦笑)

上手の方にもヨミ応えの有るものにしつつ入門者へ分かりやすくを心がけたいですね。

 

ザキトさんから貴重な意見を

「電子媒体が苦手で、いつも紙の本を頼っているのでそのせいも有ります(--;)」

あー。紙の本を眺めてるほうがすんなりと入ってくる感じ、確かに有りますね。

覚えよう!とがんばってる証だと思います。

あまり力を入れず、気楽に流し読みして忘れてしまっても大丈夫ですよ。

気楽にいきましょう。

※ちなみに、「Ctrl」キーを押しながら+「マウスのスクロール」をすると拡大縮小できるので少し見やすい大きさに出来るかもです。

 

囲碁の上達方法として、オススメしたいのは「1.ヨミの訓練」「2.棋理を覚える」

この2つです。ヨミはいわゆる詰め碁です。計算ドリルのようなもので

考える基礎体力が無いと、透明の石を板の上に置いていってもどんどん消えてしまい

わけがわからなくなります。プロはとにかくこのヨミの力がはんぱないです(汗)

詰め碁や、定石というのはみなさん覚えよう!という気さえあれば

自分で出来るところですから、あえて深く 触れません。

ここでは、棋理 つまり、理屈ですね。

へーって思うことを紹介して、実戦の足がかりにしていただければ。

 

ではでは、前回の解答から

<1問目:解答>

1

正解:「A」のコスミツケ・「B」の一間受け・「C」のコゲイマ受け

この3つがここでの正解になります。

「A」と答えられた方が多いでしょうか。

この場合は、「B」と「C」も正解としました。他は不正解です。

4

白2から白4と開いて根拠を持って白治まる。

どうでしょうこの図嫌だな~って思いますか?

こんな風に打ってくる上手の人居ます?

5

どちらかというと、こんな風に白2と逆側にもかかって、白4にボウシ

だんだん、黒の雲行きが怪しく・・・なんて展開のほうが多いんじゃないでしょうか。

つまり、スソに打たれて困らないのであれば

白はスソに打ってこないので、コスミツケなくても良い。という考えから

コスミツケを打たない「B」「C」も正解としました。

 

<2問目:解答>

2

正解:「A」の一間受け・「B」の一間バサミ・「C」の中央へのコスミ

この3つが正解です。どれも上辺の黒模様を盛り上げようという手になります。

上辺を重視しないコゲイマ受けだけは有りえない最悪の手と考えてください。

なぜかと言われても困りますが、そういうものだと思ってまずはだまされてみてください。

それが分かるようになると布石感覚がついてきたということです。

 

<3問目:解答>

3

正解:「A」の一間受け・「B」のコゲイマ受け

この2つになります。他は不正解です。

6

<四子局では、最初のハサミは悪手となる>

と言ったら驚かれるでしょうか。なかなか厳しくて良いような気もしますが

黒1のハサミの目的は何だったでしょうか?

白を厳しく攻めて得をしよう。つまり右辺重視でしたよね。

ただ、重視するなら白石の有る右辺よりも 何も無い上辺のほうが良いと思いませんか?

7

上辺なら白石が居ませんので、このように簡単に模様を貼ることができます。

まさか、右辺も上辺も両方欲しいなんて・・・ことは無いですよね(汗

8

じゃあ置き碁では、黒からのハサミは良くないの?といったらそうでは有りません

例えば、このような場面であれば黒3のハサミが絶好点となります。

元々の右上の白のカカリって、ごく普通の手ですよね。特に無理の有る手ではないので

厳しくする必要性が無いといいますか。

でも2手目の白って本来は、「a」と開くべきところを手抜きですね

また、黒1の一間受けは、上辺重視。また3の3間バサミも上辺重視で一貫性も有ります。

こんなときは、厳しくはさんでいきましょう。

何でもかんでもハサんでいくのは止めましょう。

以上で、前回の解答はおしまいです。

 

9

白1とかかられたら「a」と「b」どちらに受けますか?

 

10

例えば黒2と一間にうけると、白3に、黒4の開きでしたよね。

良く見ると、黒△と黒4の関係がおかしいですね。

黒△は上辺を重視しない、コゲイマ受け。

黒2は上辺を重視する一間受け。方針もちぐはぐです。

 

11

右上が一間受けなら、黒4が1石2鳥の絶好点の開きとなります。

12

右上がコゲイマ受けのときは、白3には、黒4、白5には黒6と

隅を囲うのが良いバランスになります。

13

今度はこちらに白1とかかってきました。黒は「a」「b」どちらに受けますか。

14

黒2と一間に受けてしまうと、白3とされたときに

上辺を4と開くと、「a」に開きたかったのに下辺は白5と詰められてしまいました。

これは最悪ですね。

15

黒2とコゲイマに受けておけば、上辺は4と開くことが出来

スソも狙われることは有りません。

以上、組み合わせた場合の定石選択の考え方でした。

 

ところで、みなさんは置き碁のハンデの効果が消えて無くなる一番の原因は何だと思いますか。

大きな石を取られてしまうことでしょうか。それとも黒地に無茶な打ち込みをされて

ガラガラに荒らされてしまう事でしょうか。

16

白1から黒2と隅を囲い、白3・黒4に白5となった場面です。

黒番です。どこに打ちますか

17

右上の隅がノゾキを打たれるのが心配なので黒1と守った。

でも、その瞬間白2と打たれてハンデが1子消えました。

「えっ、大きなミスをしないようにしたのだから少しは損をしたかもしれないけどそんなに悪いの?」

黒1は何目の損でしょうか、自分の陣地を1目埋めたので1目の損?

いえいえ、そうでは有りません。

18

もし、右上が手入れ不要なら黒1と打てているのです。

つまり一手パスしたのと同じなのです。

そうは言っても、白2から白8と打たれると、生きた心地がしません・・・。

19

黒1から出て、3にツケ、黒5に渡って白6と切られても黒7で

攻め合いは黒の一手勝ち。あーやっぱり手入れは不要だったんですね。

 

話を戻しますと、置き碁のハンデが消えていくのは石が取られるわけでもなく

ガラガラに荒らされるからでもなく、一番の原因は

弱気からくる一手パスに有るのです。

石を取られたり・地をあらされることは、正しい受け方を覚えていけば良いのですが

一手パスだけはどうにも防ぎようが有りません。

これが蓄積されていくと4子なんてあっというまに消えてしまうわけですね。


"入門講座_星の定石選択②" に1件のコメント

  1. どとう

    早速第二弾!
    すごい(((o(*゚▽゚*)o)))

    一番最後の一手パス、これは目からウロコでした。自分も置碁黒番で打つ時には、たびたび一手パスを打ってるかもしれません…:;(∩´﹏`∩);:

    もちろん一手の備えがいるかどうかは、日頃のヨミの勉強も欠かせないと思いますが、この考え方はストンと腹落ちしました(⌒▽⌒)

go top