厚みを活かそうとするな

【厚みは、どうやって活かせばいいの?】

定石通りに打ち進め厚みを手に入れることが出来たとしても

どうやって活かせば良いのか分からず気が付いたら、

互角では無くなりうまく厚みを活かせなかった・・・

それは もしかしたら、厚みを活かそうとすれするほどトラップにはまっているのかもしれません。

1

4子局の置き碁です。白1と早々に打ち込んできました。

2

白1の打ち込みから、黒2とツケ、白11まで

黒の厚みはなかなかのもんです。

さて、この後どうやってこの黒の厚みを活かしましょうか?

3

例えば、黒1に、白2、黒3 ~白10まで打ったとして

このように模様広げるのはどうでしょう。

形勢判断をしてみますと 黒「a」と打ったとして中央は40目くらい。

けっこう大きいでしょ?

って考えるのは、まだ早い!

白は上辺に10・右辺に20・左辺にも20、合計は?

50目・・・

この後、白「b」とかかられれば、黒必敗のコース。

 

やっぱり厚みは攻めに使わないとね!ってことで黒「c」に打ち込むのはどうでしょうか。

白2とツケられては生きるのが精一杯です・・・。

そんなこと言われても、「囲うのもダメ」「攻めるのもダメ」

じゃあどうすればいいのでしょうか。

 

答えは簡単。ほっておけばいいんです。

厚みが攻めや、大きな地に役に立つことはめったにないので

無駄に使わないことなんです。

4

例えば、黒1と左辺に3連星を引きます。

えー、白2となったら厚みが働かないのでは?

5

気にしなくて大丈夫。黒3と打ちましょう。

そんなことしたら白4と打たれて、ますます厚みがはたらかないよ。

黒5から黒7となったとしましょう。

形勢はどうでしょうか、右辺の白よりも、左辺の黒のほうが良いのは明らかですよね。

そうなんです。白が2・4と打っている間に、黒は絶好点を1・3と2つも打ってるんです。

 

なんと、ほっておくのも 立派な厚みの活かし方ということになるんですね。

 

 


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